「ジュエリーアイス」の出現予測を公開しています
本学社会環境系の吉川泰弘准教授らのグループが、「ジュエリーアイスプロジェクト」公式サイトにおいて、ジュエリーアイスの出現予測を公開しています。
「ジュエリーアイス」とは、冬期に北海道豊頃町の十勝川河口「大津海岸」に打ち上げられる、光の反射によって様々な色に輝く無数の氷の塊のことです。透明度が高く、朝日などに照らされて輝く様子が宝石のようだとして、同町出身の写真家 浦島久氏が2012年に名付けました。
年々、日本国内外からその絶景が注目され始め、世界各地から観光客が足を運ぶようになり、豊頃町役場への問い合わせも増えてきましたが、自然現象のため、実際に海岸へ足を運び、目視によりジュエリーアイスの有無を確認するのが現状でした。
そこで、吉川准教授は、2017年からGPS測定器を搭載した浮子や海岸に設置した定点カメラの観測などを通して、ジュエリーアイスの出現時期を科学的に解明する研究を進めてきました。
令和4年度からは、共同研究※1?を行う株式会社福田水文センター(札幌市)、株式会社北開水工コンサルタント(帯広市)とともに「ジュエリーアイスプロジェクト」のサイトを立ち上げ、一般公開しています。
ジュエリーアイスがいつ見られるのかが一目でわかる予測を発信することで、観光客の満足度を高め、観光PRや地域振興への貢献も期待されています。将来的には、北海道内のまだ広く認知されていないジュエリーアイスを発見?発掘して、更なる観光資源を掘り起こしていきたいと考えています。
※1?共同研究テーマ名:ジュエリーアイス出現時期推定手法の開発(本学の共同研究テーマはこちら)
※写真提供(岸本日出雄:株式会社札幌コマーシャルフォト) |