北海道国立大学機構発スタートアップ企業第1号にエイチスリー株式会社を認定しました
北海道国立大学機構は、大学が有する知見の社会実装促進を図るべく、研究成果または習得した技術等に基づいて起業された企業に対し、その申請を受けて北海道国立大学機構発スタートアップ企業の称号を授与する制度を設けています。
この度、北海道国立大学機構発スタートアップ企業第1号として、エイチスリー株式会社へ、称号を授与しました。
エイチスリー株式会社は、令和4年4月から株式会社さくらコミュニティサービス(以下、さくらCS)と北海道国立大学機構オープンイノベーションセンター(以下、ACE)が行った分野融合型共同研究「新規事業開発のための実践的な教育プログラムの開発」によって生まれた、スタートアップ企業です。
当該教育プログラムはさくらCSの社員を対象に、小樽商科大学(以下、小樽商大)の猪口純路教授の指導の下に進められ、その結果、4つのビジネスモデル案が考案されました。エイチスリー株式会社のビジネスモデルはこの4つのうちの1つで、医師から発行される『運動処方箋』に基づきフィットネスジム等が運動プログラムを提供する『メディカル?フィットネス』事業をベースとしており、北見工業大学の早川吉彦准教授および酒井大輔准教授、小樽商大の猪口教授の指導の下、実装化の検討が進められてきました。
『メディカル?フィットネス』は利用者が運動の習慣を身に着け、成人病予防等の健康維持を図る医療制度(医療費控除対象)ですが、医療機関とフィットネス事業者の連携が進まないこと、充実した医療保険制度があることで病気にかかる前の通院に国民が積極的でないこと等の理由から普及が進んでいません。エイチスリー株式会社は、こうした課題を踏まえ、医療機関とフィットネスジムを連携させ、アライアンスの下、アプリを活用した利用者のPHR(Personal Health Record)を医療機関とフィットネスジム等で共有?活用し、XR(クロスリアリティ)を活用した利用者への運動支援を組み合わせることで、健康指導等を充実させ、『メディカル?フィットネス』の利用促進を図ることを目指します。
北海道国立大学機構では、オープンイノベーションセンターを拠点とした共同研究?プロジェクトの研究成果が、新たなスタートアップやビジネス展開に結び付くよう、今後も意欲的に取り組んでまいります。
称号記を授受する岸本教授(小樽商科大学 オープンイノベーションセンター)と中元秀昭社長(エイチスリー株式会社)
本件に関するお問い合わせ先
担 当 | 北海道国立大学機構オープンイノベーションセンター(ACE) 岸本 稔 (小樽商科大学グローカル戦略推進センター 産学官連携推進部門 教授) |
kishimoto*res.otaru-uc.ac.jp(送信の際に*を@に変更してください) | |
電 話 | 0134-27-5499 |