プレスリリースを更新しました
2024年3月18日付けのプレスリリースを公開しました。
プレスリリース概要
北見市浄化センター汚泥消化ガスから水素とカーボンナノチューブの生成に成功
[研究概要]
北見工業大学地域循環共生研究推進センターは、バイオガスの利活用に関する検討を進めています。去る2021年12月?2023年12月に北見市上下水道局浄化センターの協力により北見市浄化センター汚泥消化ガス試料を採取しました。
この汚泥消化ガスに含まれるメタンと、本学で開発した触媒を用いて、二酸化炭素の発生を伴わないメタン-水素化反応(メタン直接改質)により、汚泥消化ガスに由来するメタンからの水素生成に成功しました。
さらに、メタンを構成する炭素は、リチウムイオン電池、キャパシタ、伝導性ペーパーおよび繊維、強化樹脂、ドラックデリバリー担体、透明導電膜などへの応用研究が進んでいるカーボンナノチューブとして回収することができました。
[ポイント]
- 北見工業大学地域循環共生研究推進センターは、バイオガスの利活用に関する検討を進めている。
- その研究においてバイオガスとして北見市浄化センター汚泥消化ガスを使って、北見工業大学で開発した触媒を利用し、二酸化炭素を発生しない化学反応による水素生成に成功した。また、メタンを構成する炭素は、利用価値の高いカーボンナノチューブとして回収することができた。
- この成果により、北海道内に限らず日本各地に存在するバイオガスを用いた「脱炭素社会」および「水素社会」構築に向けた取り組みが加速すると期待できる。
- ※詳しくは、プレスリリースをご覧ください。
[企画総務課 2024/03/22 更新]